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弁護士として活躍する人の中には、独立して法律事務所を開業したいという方も多いのではないでしょうか。あるいは、知人や同期の弁護士から独立を勧められたり、共同事務所立ち上げの誘いを受けたりすることもあるでしょう。
この記事では弁護士が法律事務所を開設するのはどうすればいいのか、平均年齢や年収はどれくらいなのかなどについて解説します。独立開業後に新規顧客を獲得する手段や開業する場所のコツについてもふれていますので、ぜひご参考にしてください。
弁護士が独立する場合のメリットを見ていきましょう。
まずは、自分のスタイルで自由に事件処理ができるという点です。法律事務所の設置場所、受ける事件の種類、営業の曜日や時間帯などを自分で決めることができます。また、独立することで、これまでより収入アップが期待できる点もメリットの1つです。
しかしながら、自らが法律事務所の経営者になるわけですから、法律事務所の経営をしっかり行い、安定した収入を得なければなりません。事件をえり好みしすぎたり、逆に休みを増やしたりしていては、経営もうまくいかないでしょう。
事務員を雇用する場合は、従業員のみならず、その家族の生活も守ってあげなければなりません。きちんとした経営計画を立て、計画に従って実践を積み重ねていくことが求められます。
一方、独立する場合は、事件処理の相談ができる弁護士がまわりにいないことが、デメリットの1つです。また、収入が減ったり不安定になったりする可能性があります。さらに、初期費用がかかってしまい、事務所の経営の負担になる可能性もあるでしょう。
少しでも収入を稼ごうと、事件の依頼を獲得するための営業活動に割く時間も増えてしまいます。しかし、こういったデメリットは、独立開業する場合の当然のリスクでもあります。始めからこうしたリスクを恐れていては、独立は難しいといえるでしょう。
弁護士が独立開業する平均年齢はどれくらいなのでしょうか。弁護士は、弁護士経験5年前後で独立する人が最も多いようです。
法務省の「令和元年司法試験の結果」によると、司法試験合格の平均年齢は約29歳となっています。したがって、弁護士の独立のタイミングを弁護士経験5年目だとすると、弁護士が独立する平均年齢は34歳前後です。
弁護士には、弁護士事務所に勤務する人と、独立開業する人とに分かれます。勤務する場合と独立する場合では、収入にどれくらいの開きがあるのでしょうか?
開業する場合の平均年収は、1,000万円~1,500万円程度といわれています。あくまでも平均であり、300万円以下の年収の人もいますし、逆に1億円を超える年収の人もいるようです。しかし、開業の場合は、ほとんど休日を取らず、1日中仕事に明け暮れる人も多く、労働時間が極端に長くなる傾向があります。
全体のワークライフバランスや仕事への満足度を総合的に勘案して、自分にとっての適切な働き方のスタイルを決めることが大切です。
弁護士の独立開業ができるかどうかは、資金面にかかっています。どのような費用が必要で、考慮すべき点にはどういったものがあるのでしょうか。
事務所を賃貸した場合、初期費用として敷金や設備費用が必要です。弁護士1人で開業する場合、最低でも200万円が弁護士の独立開業には必要でしょう。それ以外に、独立後半年程度までは、別途おおむね200万円~300万円の余剰資金が必要です。独立直後はまだ収入が少ないので、これだけをあてにするのは危険でしょう。
資金の調達方法としては、金融機関や、地方自治体・弁護士協同組合といった公的機関からの借入れ、親族や知人から借入れ、自己資金などが考えられます。金融機関や公的機関からの借入れは利息を払わなければならない点が欠点です。自己資金を貯めてから独立する場合であれば、利息は不要です。また親戚や知人からの借り入れであれば、利息や返済期間に関して融通を効かせてくれることもあるため、比較的安全に借り入れが行えます。
弁護士が独立開業するためには、当然ながら開業資金の調達をしなければなりません。
初期に必要な経費に加えて、最低半年間は、赤字経営もしくは無収入でも生活できる資金を用意しておくと安心でしょう。
開業してみたら思ったほど集客できなかったとか、昨今の感染症の流行のように、想定外のできごとが発生することもあります。
開業資金は、できるだけたくさん用意しておく方が安心できるでしょう。
顧客確保のための土台作りも大切です。独立すると自分で顧客を見つけなければなりません。
法律事務所で弁護士として働いていた時に、事務所の顧問との信頼関係が大きければ、独立開業後も、新規事件をもらえたり、顧客を紹介してもらえたりします。また、弁護士会の活動において、他事務所の先輩弁護士方とパイプができれば、その先輩弁護士が受任できない、利益相反の事件などを回してもらうということも可能です。
弁護士としての顧客確保の土台となるものは、人間関係であるといえるでしょう。
独立開業時は、すぐにたくさんの集客が得られるわけではありません。独立後の集客方法について考えておかないと安定した収入は得られないでしょう。事務所のホームページを作って、これまでに扱ってきた事件や弁護士としての自己紹介などを盛り込むと効果的です。
毎月、あるいは半期に1回など定期的に開催される異業種交流会や起業家の集まりに参加して、自分の顔と名前を覚えてもらうことも集客につながります。
弁護士会の研修を受ければ、研修内容に関連した法律相談や事件を優先的に回してもらえることがあるかもしれません。あるいは、弁護士会の法律センターで法律相談を受ければ、それが事件受注に発展することもあるでしょう。さらに、弁護士会の委員会活動に参加して、共同で事件を受任するという方法もあります。
これまで勤務していた法律事務所でどのような事件を扱ってきたかというキャリアも影響しますが、独立開業後、取り扱う事件の範囲を決定することも重要です。
例えば、これまでの法律事務所で、企業法務を中心に行ってきた人は、独立後もそういった範囲に特化した方がキャリアを生かすことができるでしょう。一方、自分の取り扱う範囲を増やしたいしたいと思う人もいるかもしれません。その場合は、今まで経験のない事件にも取り組む必要があるでしょう。
弁護士会の研修を受けたり、委員会に参加したり、書籍を読んだりして、最初のうちは、その分野の研究に時間を割かなければならないでしょう。また、今後獲得する顧客との契約の準備として「電子印鑑GMOサイン」の導入を検討されてみてはいかがでしょうか。
電子契約は、効率的に契約処理ができて、コスト削減も可能です数ある電子契約の中でも、特におすすめの商品として、「電子印鑑GMOサイン」を紹介しましょう。
電子契約GMOサインは、権限設定や閲覧制限が細かく設定できます。また機密文書も保管可能で、1件の送信料は他社サービスの約半額です。契約印を使った一般的な契約から、会社実印や個人実印を押印した重要な契約、海外企業との取引にいたるまでの各種契約締結ができます。
「お試しフリープラン」でご利用いただけましたら、月額費用は無料です。
(※1名のみが使用可で、電子署名は月5件までです。)
開業当初は、お試しフリープランで利用し、事務所の経営が軌道に乗った段階で有料に切り替えることもできます。
日弁連は弁護士法で定められた法人であり、全ての弁護士に加入が義務付けられています。日弁連の役目は、全国各地の弁護士や弁護士法人、弁護士会を指導・監督を行うことです。そのため、日弁連は、弁護士会の行動を指導したり、弁護士会の総会決議を取り消したりすることもできます。
日弁連は、また、弁護士の独立開業の支援も行っています。例えば、偏在解消対策地区で独立開業しようとする弁護士や独立開業しようとする司法修習生に対し、事務所開設費用などに350万円を上限に無利息で貸しつけたりします。
なお、弁護士会または弁護士会連合会から、弁護士実務等に関する技術的支援が受けられることを条件として、即時・早期の独立開業が可能です。
独立後は、すべて自分の力で集客しなければなりません。これまでのように法律事務所のネームバリューを利用することはできなくなります。
独立開業後に新規顧客を獲得する方法をいくつかご紹介しましょう。
弁護士会あるいは市町村役場などに寄せられた法律相談を受けます。小規模な案件が多く、大きな集客のきっかけになることは少ないかもしれません。
年に数回、国選弁護の案件が割り当てられます。あらかじめ国選弁護人名簿に登録しておくことが条件です。
報酬は高くはありませんが、独立当初は貴重な事件獲得の機会となる可能性があります。
法律相談が回ってきたり依頼者の紹介を受けたりします。事前に法テラスに登録しておくことが条件です。
独立開業した弁護士の新規案件獲得につながる可能性があります。
事務所のホームページを作成して自分の得意分野をアピールしましょう。ホームページは、現代では最も効果的な集客手段です。
すぐれたホームページだと、独立したばかりでもたくさんの集客につながります。
異業種交流会に参加していろんな企業の経営者とネットワークを持つことも有効です。顧問弁護士としての仕事を獲得するきっかけにもなるでしょう。
異業種交流の例として、日本青年会議所、商工会議所の活動などがあります。
知人や友人から案件の紹介を受けるという方法もあります。この方法は地道ですが、確実性があります。
しかし、件数的には、そう多くないかもしれません。
新規顧客との契約に利用できるとして、電子契約を導入することも有効です。電子契約は、効率的に契約処理ができて、コスト削減ができるというメリットがあります。
電子印鑑GMOサインの「お試しフリープラン」なら、月額料金無料で利用が可能です。事業が軌道に乗って、送信数が増えたら有料に切り替えるという方法を検討してみてはいかがでしょうか。
どこで弁護士事務所を開業するかは、独立開業する場合の大きなポイントになります。
まずは、現住所で開業するのか、故郷に戻って開業するのか、自身の人生設計に合わせて決定することです。
次に、どのエリアで開業するかを決めましょう。東京を例にとっても、弁護士の数や弁護士事務所の数は区によって違います。弁護士が少ない地域を狙い、開業する方法ももちろんあるでしょう。
一方で、企業を顧客として経営を展開したい場合は、賃料は高くなりますが、企業数が多いビジネス街に弁護士事務所を構えることもあるかもしれません。
さらに、どのような物件を借りるかもポイントです。1人で開業した場合は、最初のオフィス物件は小さめのものにし、業績を積んだり、従業員の数が増えたりするにしたがって、広い事務所に移転するのが良いでしょう。
オフィスの内装や雰囲気も顧客からの評価項目です。可能であれば、内見をして新しくきれいで、管理が行き届いている物件であるかをチェックしましょう。
自宅や賃貸、レンタルオフィスまたは知人事務所での間借りなど開業する物件によっても費用は大きく違ってきます。順番に比較してみましょう。
駅からのアクセス、広さなどから、自分の好みの物件を選ぶことができます。また、また家具や内装も自由に選んで、レイアウトすることができるので、自分だけのオフィスを持つことが可能です。
注意点として、賃貸物件では、敷金や礼金が必要な場合もあり、併せて初期費用として、家具やOA機器、事務用品といったものの費用もかかります。また、アクセスのよい物件は、どうしても賃料が高くなりがちです。
自宅を事務所にする場合、家賃や水道・光熱費といったものが従来の費用でまかなえ、しかも経費に計上できる点もメリットです。
とはいえ、事務所の場合は住所が公開されるので、自宅の住所が知られることになります。そのため、プライバシーが侵害される恐れもあります。
レンタルオフィスとは、インターネット環境や備品が揃っている空間を借りるサービスです。OA機器などの備品を自分で購入する必要もありませんし、敷金礼金、水道光熱費も不要です。
ただし、自分の好みにレイアウト変更や内装変更ができません。
既に弁護士として独立している知人や友人の事務所を間借りするという方法も考えられます。オフィスの賃料は低額あるいは無料とすることができるため、初期およびランニング費用を抑えることができるというメリットがあります。
反面、他人の事務所であるため、どうしても配慮が必要となり、自由な活動はできません。
弁護士が法律事務所を開業して成功するには、戦略やリスクを踏まえたうえで、計画をしっかりたてて地道に努力することが大切です。
まずは、身の丈に合った事務所を設立してスタートするのがおすすめです。最初から事務所に費用をかけすぎてしまうと、思うように売り上げが上がらなかった場合、経営が苦しくなって失敗してしまう可能性が大きくなります。
昨今は、時代の流れから、インターネットを使って弁護士事務所を探す人も年々増えてきています。事務所の経営にインターネットを上手に取り入れることが、これからの世の中では、成功のカギを握るともいえるでしょう。効果的なインターネット広告や、ホームページの制作も必須です。
「電子印鑑GMOサイン」もぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。GMOサインには、「お試しフリープラン」があるので、電子契約のスモールスタートすることができます。
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GMOサインが運営する公式ブログ「GMOサインブログ」の編集部です。
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