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ふるさと納税の確定申告にはe-Tax(電子申告)の利用がかんたん・便利でおすすめです。
ふるさと納税してみたいが申告手続きが難しそう
ワンストップ特例制度の申請が間に合わず確定申告をしなければならないが、やり方がわからない
去年までは書面で申告してきたが、今年からe-Taxに挑戦してみたい!
当記事では、このような方にふるさと納税の確定申告をe-Taxで行うための条件や手順の解説をしています。
実はマイナンバーカードとその読み取りに対応したスマートフォンがあれば、スマホ1つで確定申告を済ませることも可能です!
さらに昨年からはじまったワンストップ特例制度のオンライン申請や令和5年からの確定申告の変更点などもあわせて解説しています。
ぜひ今年のふるさと納税の確定申告はe-Taxでの申告にチャレンジしてみましょう。
はじめにふるさと納税という制度の概要と仕組みをかんたんに紹介します。
ふるさと納税とは生まれ故郷や祖父母が暮らす街、復興支援したい地域など自分が応援したいと思う自治体に寄附を行うことでふるさとへ貢献することができる制度です。
子育て支援や街の緑化・自然保護など、寄附金の使いみちを具体的に指定することもできます。
ふるさと納税では、寄附した金額から2,000円を引いた額を自分が本来納める予定の税金から控除できます。さらに寄附先の自治体から返礼品と呼ばれるお礼の品(寄附額の3割相当が上限)を受け取ることができます。
例えば、30,000円をふるさと納税で自治体に寄附をした場合、30,000円-2,000円=28,000円が税金から控除されます。そして寄附金額の3割つまりこの場合は約9,000円相当の返礼品を受け取ることが可能です。
また、今自分が住んでいる自治体(住民票登録をしている自治体)へのふるさと納税は手続き上不可能ではありませんが、原則として返礼品を受け取ることができず、また2,000円の実費負担は発生するためおすすめできません。
住所地と同じ都道府県内の別の市町村に寄附する場合は、別の都道府県の自治体に寄附をするのと同様に返礼品を受け取ることができ、税控除の対象ともなります。
国税庁長官が指定した特定事業者が運営するふるさと納税ポータルサイトを利用することで、大変かんたんにふるさと納税を行うことができます。
※特定事業者の一覧はこちら
ここでは実際にふるさと納税を行う時の一連の流れを4ステップに分けて見ていきましょう。
ふるさと納税により税金から控除できる金額には上限があります。
たとえば医療費控除や住宅ローン控除など他の控除を受けていないと仮定した場合、
寄付金上限は上記のように算出されます。
ご自身の収入や家族構成、他の控除の状況などにより上限額は異なるため、あらかじめ調べておきましょう。
かんたんに調べる方法として、総務省のサイト内で提供されている寄附金控除額計算シミュレータや各ふるさと納税サイト内のシミュレータを利用するのが便利でおすすめです。
次は【STEP1】で調べた上限額と照らし合わせながら、寄附したい自治体と返礼品を探します。寄附先は複数の自治体を選んでも構いません。また1つの自治体の中から複数の返礼品を選択することも可能です。ただし確定申告が不要となるワンストップ特例制度を利用する際には注意点が存在します。
ワンストップ特例制度を利用する場合、寄附先の自治体を5ヶ所以内にすることが必要です。ワンストップ特例制度は大変便利なシステムですが、寄付先となる自治体数の他にも利用には注意しなければならない点があるため別項で解説を行います。
寄附先の自治体と返礼品を決めたら、実際に寄附を申し込みます。ここで寄附金の使いみちを指定できることが多いです。
また、自治体が認めたNPO法人などの事業に対して寄附ができるクラウドファンディング型のふるさと納税もあります。使いみちがより明確になった具体的なプロジェクトに対し、直接寄附することができるため寄附者の想いや願いをダイレクトに届けることができます。通常のふるさと納税と同じように返礼品を受け取ることができる場合も多いため、気になる方はぜひ利用してみてください。
寄附の申し込みが完了したら、寄附先の自治体が返礼品を発送します。届くまでには数週間から数ヶ月かかることもあり、中には季節のフルーツなど収穫時期にあわせてお届け時期が限定されているものもあります。また寄附金受領証明書という書類が自治体から送られてきます。
寄附金受領証明書とは、寄附したことを証明する大事な書類であり、確定申告時には原則必要となるものなため大切に保管してください。
※e-Taxを利用して申告データを送信する場合は添付不要です。ただし5年間の保存義務があります。
なお2021年の寄附分(2022年提出分)から、各自治体が交付する寄附金受領証明書に代えて、「特定事業者」が発行する寄附金控除に関する証明書を確定申告時に添付することで寄付金控除の適用が受けられるようになりました。
これまでの寄附金受領証明書は、複数枚に分かれていることも多く、申告時に手間がかかっていました。しかし、現在ではそれらの寄附証明が1枚にまとまった寄附金控除に関する証明書をふるさと納税サイトからダウンロードして発行できるため、申告時の手間が軽減されました。ただし複数のふるさと納税サイトを利用している場合は、サイト毎に証明書を発行する必要があるため注意してください。
なお現在多くのふるさと納税サイトにおいて寄付金控除に関する証明書は電子データ(xmlデータ)のみの交付となっています。xmlデータの場合、e-Tax(電子申告)を利用して確定申告する場合に添付することが可能なのはもちろんこと、国税庁のQRコード付証明書等作成システムを利用することでPDFファイルに変換し印刷することも可能です。印刷したPDFファイルは、紙の申告書に添付することもできます。
※紙の証明書の郵送に対応しているサイトも一部あります。
ふるさと納税を利用し寄附を行った場合は、寄附金控除の申告をする必要があります。
申告方法は2種類です。
適用条件など詳細についてはこのあとの章で解説しますが、このどちらかの方法で寄付金控除の申告をしない限り、税金からの控除は受けられません。ふるさと納税は寄附をするだけで終わりではないことに十分注意してください。
それでは税金の控除を受けるための2つの申告方法について詳しく見ていきましょう。
上記に該当する方は原則確定申告が必要なため、ふるさと納税の寄附金控除申告も確定申告時に行うことになります。
一方、日本の税制上、会社員など大部分の給与所得者の方は年末調整を行うことにより原則として確定申告は不要となっています。そのような方のために確定申告をせずにふるさと納税による寄附金控除が受けられるシステムがあり、ワンストップ特例制度と呼びます。
ワンストップ特例制度の適用が受けられる条件は以下の通りです。
上記に該当する方はかんたんな手続きのみでふるさと納税の税控除を受けることができます。
なお確定申告の場合は所得税と個人住民税の両方から控除される形となりますが、ワンストップ特例制度を利用した場合は所得税からの控除はなくその分も含めて個人住民税からの控除となる点に注意してください。
ワンストップ特例制度を受けるためには寄附の翌年1月10日までに寄附先の自治体に申請書類を提出する必要があります。申請に間に合わなかった、また申請を忘れてしまったという場合、税控除を受けるためには確定申告が必要となります。
ワンストップ特例制度はあくまで確定申告をしない方のための制度です。確定申告との併用はできないため、ご注意ください。
たとえば、注意すべきケースとして以下が挙げられます。
寄附時点では確定申告をする予定がなくワンストップ特例制度の適用を受けようと申請をしたが、医療費控除の適用を受けられることがわかり急遽確定申告をすることになった。
この場合は確定申告をすることによってワンストップ特例制度の申請は無効化されるため、確定申告時に改めて寄付金控除の申告をしなければならない。
1年間で3つの自治体にふるさと納税で寄附をおこなった。
2つの自治体にはワンストップ特例制度の申請をしたが、残り1つの自治体にはうっかり申請するのを忘れてしまった。
この場合、確定申告時にその忘れた1自治体分だけを申告をすれば良いかというとこれは誤り。
ケース①と同じく確定申告をした時点でワンストップ特例制度の申請は無効化されるため、改めて確定申告時に3自治体分すべての申告をする必要がある
さらに2022年よりワンストップ特例制度がオンライン上で完結するシステムが開始されました。これまで紙の申請書を郵送する必要がありましたが、オンライン化により寄附者も自治体側も手間や時間を省くことができ、スムーズなふるさと納税手続きが実現しました。
オンラインでの申請が可能な自治体は以下のサイトなどから調べることができます。
参考:オンラインワンストップ対応自治体一覧(自治体マイページ)
ここからはワンストップ特例制度を利用せず確定申告でふるさと納税の寄付金控除を申告する場合の提出方法について紹介します。
確定申告書の提出には2つの方法があります。
書面の場合、作成した申告書は
などの方法で提出することが可能です。
一方、電子申告とは申告データをインターネット経由で税務署に送信する方法です。これをe-Tax(国税電子申告・納税システム)と呼びます。
パソコンやスマホ上で作成した申告書を印刷することなく提出できるe-Taxですが、以前は利用のための条件が厳しめでした。
しかし年々e-Taxのための環境が整ってきており、現在はスマホひとつで確定申告を済ませることも可能になっています。
e-Taxで申告データを提出する方式は2種類あります。
マイナンバーカードを読み取りe-Taxへログインするための手段
税務署もしくはWEB上(マイナンバーカードが必要)で発行されたIDとパスワードを使ってe-Taxへログインするための手段
ID・パスワード方式はマイナンバーカードが普及するまでの暫定的な対応(国税庁HP)とされていることもあり、ここからはより利用環境整備が進んでいるマイナンバーカード方式にクローズアップして申告手順の解説をします。
ID・パスワード方式についてさらに知りたい方は以下のサイトをご覧ください。
はじめに利用条件を確認し、その後具体的な流れを解説していきます。
マイナンバーカード方式でe-Taxへログインし確定申告をするために必要な条件は以下の通りです。
ここからは一例としてスマートフォンで申告する場合の手順を実際の画面を交えながら紹介していきます。
なお事前準備としてマイナポータルアプリのインストールとマイナポータルの利用者登録を済ませておくと申告がスムーズに進みます。
はじめに国税庁の確定申告書作成コーナーにアクセスします。
(確定申告書作成コーナー利用の推奨環境はこちら)
ページ内の作成開始をタップすると、作成のステップについてのポップアップウィンドウが出るため目を通し次へ進みます。作成する申告書の種類といつの分の確定申告書を作成するのか問われるため選択してください。その後提出方法に関して質問されるため、今回の場合はe-Tax(マイナンバーカード方式)を選択します。
またマイナポータルとの連携についても問われます。連携すると収入・控除の入力の際に項目によってはデータを自動入力することができます。(連携しない場合も申告書の作成は可能です)さらに申告内容に関する質問が続きます。その中に寄付金控除を受けるかどうか選択する項目がありますので、ふるさと納税の確定申告をする場合は「はい」を選択しましょう。
そのまま進めていくとマイナンバーカードを読み取るためのマイナポータルアプリの案内画面が出ます。まだお済みでない方はアプリをインストール後、利用者証明用電子証明書のパスワード(数字4桁)を入力し、読み取りを行います。
過去にe-Taxを利用したことがある場合は住所や氏名、予定納税額などの登録情報が表示されるため、正しく記載されているか確認しましょう。訂正が必要な場合は訂正ボタンをタップします。
なおe-Taxの利用が初めての場合やマイナンバーカード方式の初期設定が済んでいない場合は、ここで初期設定の案内が出るため、指示通り進めてください。マイナンバーカードの情報入力や電子署名のための本人確認を行う関係上、再度マイナンバーカードの読み取りを求められる場合があります。
また【STEP1】で証明書などのデータ取得のためにマイナポータルとの連携を許可した場合は、データ取得の案内表示が出るためこちらも指示通り進めましょう。さらに医療費通知や寄付金控除など申告に関するxmlデータの読み込みの案内もあるため、データをお持ちの方はここでアップロードしてください。
いよいよ申告書の作成です。画面の案内に沿って進めましょう。
給与所得者の場合、源泉徴収票などを参考にご自身の収入を入力していきます。ちなみに源泉徴収票をカメラで撮影することで記載情報が自動入力される機能が令和4年1月から実装されています。(自動入力されたものが正確かどうか必ずチェックしましょう)またマイナポータルアプリと連携している場合は自動入力される項目もあります。
収入の入力が完了したら、次は控除の入力です。
ふるさと納税で寄附した分は寄付金控除として申告します。自治体から送られてきた寄附金受領証明書の記載内容をもとに入力しましょう。(xmlデータを読み込んだ方は自動入力されます)
収入や控除などの入力が完了すると計算結果(還付または納付)が表示されます。
還付の場合は受取口座の登録、納付の場合は納付方法の選択をおこなった後、入力内容に間違いがないか最終確認します。問題ないようであれば、案内に従って申告データを送信します。なお申告データ(控え)はPDFファイルでダウンロードが可能です。
おつかれさまでした。これでスマートフォンを利用したe-Taxでの確定申告は完了です。なお上記の手順はあくまで一例です。申告者の状況によって画面の内容や順番が変わることがあります。
申告手順に関して以下の国税庁の動画でも詳しく解説されているためご覧ください。
自治体ごとに異なりますが、通常は寄附完了後1週間〜1ヶ月ほどで自宅に郵送されます。返礼品とは別に届くことがほとんどです。
再発行が可能な場合が多いです。早急に寄附先の自治体もしくは利用したふるさと納税ポータルサイトに問い合わせましょう。またポータルサイト上で発行可能な寄附金控除に関する証明書を活用することもできます。
iPhoneは「iPhone 7」以降、Androidは「AQUOS」、「Xperia」、「Galaxy」、「Google Pixel」などが対応しています。最新の対応状況はこちらからご確認ください。
一般的に確定申告は、毎年1月1日から12月31日までの1年間に生じた所得について、翌年2月16日から3月15日の1カ月間に行います。ただし給与所得者がふるさと納税の寄付金控除の申告を行う場合、その多くは還付申告となります。
還付申告書は、一般的な確定申告の期間とは関係なく、翌年1月1日から5年間提出することが可能です。
参考:国税庁「還付申告」
令和4年分の申告から新たに医療費通知情報や公的年金などの源泉徴収票、国民年金保険料の控除証明書もマイナポータル連携の対象となりました。
【出典】国税庁ホームページ
これまで登録情報の確認、電子署名の付与、e-Taxへのログインとそれぞれ1回ずつ合計3回の読み取りが必要でしたが、マイナンバーカード方式の本人確認が完了していれば次回の申告から読み取りが1回で済むようになりました。
【出典】国税庁ホームページ
これまでは青色申告決算書や収支内訳書についてはスマホでの作成ができずパソコンで作成するしかありませんでした。しかし、令和5年1月よりスマホで青色申告決算書などの作成が可能となっています。パソコン画面のリニューアルも行われ、より利便性が増しています。
近年e-Taxの環境整備が進み、確定申告の機会があまりない給与所得者でもパソコンやスマートフォンからかんたんに申告ができるようになりました。さらにマイナポータルとの連携によって煩雑な書類管理も不要になりつつあります。
条件を満たせばスマホひとつで確定申告をすることも可能なため、ふるさと納税の確定申告でお困りの方はぜひ当記事や国税庁のホームページを参考にe-Taxにチャレンジしてみてください。
ここではふるさと納税をする上でチェックすべきふるさと納税サイトをご紹介します。たまったポイントをAmazonギフトカード等に交換できたり、1ポイント=1円でふるさと納税に利用できるといったお得なサービスが満載のおすすめサイトを厳選しました!ふるさと納税サイトを上手に活用して、ふるさと納税をお得に利用しましょう。
ふるさとチョイス
テレビCMでもおなじみのふるさとチョイスは自治体掲載数『日本一』のふるさと納税サイトです。お礼の品掲載数も“No.1”!1万点を超える返礼品から選べるので、あなたにピッタリの返礼品がきっと見つかるはずです。1マイル=1円でふるさと納税で使うことができ、さらに他社のポイント(Amazonギフトカード、dポイント、楽天ポイントなど)に交換可能なサービス「チョイスマイル」もふるさとチョイスの大きな魅力です!また、控除上限額シミュレーションが用意されているので、一人一人の状況(所得や家蔵構成など)に応じて、いくらまでふるさと納税の寄付ができるか簡単に調べることができます。
さとふる
テレビやラジオで活躍中のトリオ芸人、東京03が登場するCMでおなじみの「さとふる」。ふるさと納税といえばさとふるを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。さまざまなランキングから、人気の返礼品を簡単に探すことができます。さらに、レビューが豊富なので、リアルな声を参考に返礼品を選べるのが魅力です。ワンストップ特例制度や確定申告などについてもわかりやすく説明しているため、初めてふるさと納税をする方でも安心して始めることができます。
ふるなび
バラエティ豊かな返礼品を取り揃えているふるさと納税サイト「ふるなび」。貴乃花光司さん出演のCMでもおなじみですね。ふるなびカタログやふるなびコインなどさまざまな独自サービスを提供しています。ふるなびを使ってふるさと納税をするとおトクなことがたくさんあります。ふるなび公式ブログ「ふるさと納税DISCOVERY」では、ふるさと納税にまつわるお役立ち情報を幅広く発信しています。ふるさと納税に関する困り事や悩み事もきっと解決できるはずです。
ふるさと納税システムシェアNo.1(※1)のシフトセブンが
全国80自治体との契約業務に
電子契約サービス「電子印鑑GMOサイン」を利用
〜自治体のふるさと納税業務における「契約DX」のスタンダードへ〜
(※1)国内主要ふるさと納税管理システム3社の公表数値を比較。2022年7月22日付読売新聞調査
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電子契約サービスごとの違いや選び方などについて、下記の記事でわかりやすく比較しています。ぜひご参考にしてください。また、各社のサービスをまとめた比較表を“無料”でダウンロードできます。
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※ 導入企業数は「GMOサイン(OEM商材含む)」を利用した事業者数(企業または個人)。1事業者内のユーザーが複数利用している場合は1カウントする。内、契約社数「100万社」(複数アカウントをご利用の場合、重複は排除)
GMOサインが運営する公式ブログ「GMOサインブログ」の編集部です。
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