コロナ禍でリモートワークが進んだこともあり、脱サラしてフリーランスに転身する人が増えています。好きなことを仕事にすることで楽しさややりがいが期待できる一方、安定した収入を手放してフリーランスとして1からスタートすることへ不安を抱いている人もいることでしょう。実際に、思い切ってフリーランスになったものの「思うように稼げない」「時間が不規則できつい」などの理由で、フリーランスになったことを後悔している人もいるようです。
参考:新・フリーランス実態調査2021-2022年版
そこでこの記事では
- そもそもフリーランスとは何か
- フリーランスになって後悔したこと
- 後悔しないためにできる準備
- 後悔した時の対処法
について解説します。
フリーランスになることを迷っている方は、ぜひこちらの記事を参考にしてくださいね。
\ フリーランス新法について弁護士の塚本健夫先生が詳しく解説 /
2024年11月1日から施行の新法について、制度背景や具体的な内容をポイントにまとめてわかりやすく解説します。類似の「独禁法」や「下請法」との違いと法対応への留意点、各義務項目と通知の仕方についてもご紹介。さらに電子契約を利用することでかなう契約締結と業務効率化についてもご案内いたします。
- フリーランスに業務を委託する事業者
- フリーランスとして働いている方
- 下請法や独占禁止法との違いを知りたい方
※本動画は2024年11月7日に開催されたセミナーのアーカイブ動画です。予めご了承ください。
目次
そもそもフリーランスとは?
「フリーランス」とは特定の企業や団体に所属せず、個人が自らのスキルや知識を活かして仕事を請け負い、報酬を受け取る働き方のこと。毎月一定の報酬が決められている会社員とは異なり、それぞれのクライアントと個々に契約を結び、成果に対して報酬をもらう成果型報酬です。そのためスキル次第では、会社員時代より大幅に稼げる可能性もありますし、反対にスキルが低かったり経験が浅かったりすると、あまり稼げないという人も出てきます。
安心して働くための電子契約システム
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フリーランスとして安心して仕事をするためには、クライアントと機密保持契約書などの契約書を交わすことが大切。GMOサインなら電子印鑑を利用して、難しい手続き不要でスムーズに電子契約を結ぶことができます。
電子契約とは?
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フリーランスになって後悔したこと8選
経済的に不安定、貯金がなくなる
フリーランスになって後悔したことの圧倒的第1位は収入面の不安。会社員時代は、毎月決まった額が給料として振り込まれ、有給を使えば休んで旅行に行っても変わらず月給がもらえる。固定給をもらえることがどれだけありがたいのか、辞めてみて初めて痛感するものです。家賃や水道光熱費、通信費といった毎月固定でかかる支出は変わらないのに、一時的にでも収入がガクンと下がることで、毎月の収支のバランスが崩れることも。会社に勤めている間に貯金していたとしても、収入が減る=貯金も減ることになりますよね。また、経済面への不安は心の余裕も奪ってしまうので、精神的に追い詰められてしまうケースも考えられます。
自由な反面、時間が不規則
働く時間や場所が自由なことがフリーランスのメリットであると同時に、いつでも働けるからこそ働き過ぎてしまうというデメリットも。急ぎの依頼やトラブルなどで深夜に働いたり、お昼休憩も取らずにぶっ通しで働いたりと無理をしてしまうケースが多いのも現状です。きちんと計画を立てて仕事とプライベートのメリハリをつけられるかが大切になります。
確定申告などの事務手続きが大変
税金関係や事務手続きなど、企業に勤めている時には自身の管轄外だった業務を、全て自分でやらなければならないのもフリーランスの大変な面の一つ。特に確定申告はフリーランスになってから初めて必要になる人も多いことから、慣れるまではかなり面倒に感じてしまうかもしれません。
体調管理を含めすべて自己責任
フリーランスになると自分1人で働くことになるので、たとえ体調を崩したとしても自分の代わりに仕事をしてくれる人も、フォローしてくれる人もいません。思うように働けずに約束の納期を守れなければ、クライアントとの信頼関係が崩れてしまい二度と発注してもらえなくなることも十分に考えられます。1人で働くということは全てにおいて自己責任であることを自覚し、体調管理やいざというときの体制整備をしっかりと行わなければなりません。
住宅ローンやクレジットカードの審査に通りにくい
まだまだ社会的に信用が低いフリーランスは、残念ながら住宅ローンやクレジットカードの審査に通りにくい傾向にあります。大きな買い物ができないと将来的に結婚などにも影響するため、注意する必要があります。
周囲(特に親世代)の理解を得にくい
以前に比べフリーランスという働き方もだいぶ認知されてきましたが、特に親世代の年配の人たちにはなかなか理解されにくいのも現状です。しかも安定した仕事を捨ててまでとなると、反対する親御さんもいることでしょう。また結婚を考えていたものの、パートナーの親族から理解が得られず結婚を許してもらえなかったというケースもあるようです。
1人で働き続ける孤独との闘い
フリーランスになりたい理由として職場の人間関係を挙げる人も少なからずいますが、逆に仕事仲間がいないことで孤独を感じるという意見も。仕事をするうえでクライアントと契約を結ぶ以上、人と関わりを持ちながら働くことには変わりませんが、1人パソコンに向かって黙々と作業する時間は、オフィスで仲間と働くのとは全く違うものです。会社員時代の仲間が恋しいと感じる人もいるようです。
今後の見通しを立てづらい、老後への不安
福利厚生が整っているのも企業勤めの安心感のひとつ。雇用保険や厚生年金、退職金制度などは、今後のライフプランを設計するうえでとても重要なポイントになります。フリーランスはそういった保障が会社員に比べ手薄なため、老後に備え自分で貯金をする、個人年金に入るなどの対策が必要です。
フリーランスになって後悔しないための準備5つ
ビジョンを持つ
- 自分はなぜフリーランスになりたいのか
- フリーランスになったらどのくらい稼ぎたいのか
- 同じ職種で成功している人はどんなことをしているのか
など、フリーランスになった時の理想の自分や目標などのビジョンを明確に持つことが大切。これはいざフリーランスになってから、後悔したり不安になったりした時に、立ち返る指針にもなる重要なポイントです。突き詰めていく中で「フリーランスよりこのまま会社員として働いた方が良い」「いずれフリーランスになりたいが今ではない」といった発見につながる可能性もあります。漠然とフリーランスへの憧れがある人は、今一度しっかりと考え、明確なビジョンを持ったうえで脱サラしましょう。
体調管理を徹底する
特に体調を崩しやすい人や体力に自信がない人は、まずは体調管理を徹底することから始めましょう。有給もなくフォローしてくれる仲間がいない状態で体調を崩すことは、フリーランスとして働くうえで致命的。クライアントにも迷惑をかけてしまいますので、体調にはくれぐれも留意しましょう。また、健康な人でも無理して働きすぎると体調を崩しやすくなるので無理は禁物。きちんと休憩時間を確保できるよう計画を立ててくださいね。
当面の生活費を貯金しておく
会社員時代にできるだけ貯金をして、当面の生活費を確保しておくのが安心。多いに越したことはありませんが、最低でも2〜3ヶ月生活できる分の貯金があると少し心に余裕を持って行動することができるでしょう。
まずは副業からチャレンジ
完全に会社を辞めてフリーに転向する前に、副業をはじめてみるのもひとつの手段。なぜならまっさらな状態で一からスタートするより、手ごたえをつかみ基盤ができた状態で会社を辞める方が圧倒的に安心できるからです。実際に働いてみることで「きちんと仕事が見つかるか」「どのくらい収入が得られそうか」など、具体的な計画を立てやすくなります。
入念な準備が大切
いざフリーランスになってから後悔しないためには、入念な準備と計画が大切。
特に経済面の準備や税金関係を把握しているだけでも心に余裕が持てるので、事前準備をして計画的に進めましょう。法律や制度は改訂されることもあるので、インターネットや新刊書で最新の情報を収集しましょう。これは会社に勤めながらでもできる準備ですので、ぜひやってください。
フリーランスになるなら必ず押さえておきたいあれこれ
そもそも「フリーランスになるためには何をすればいいの?」という疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
フリーランスになるためには、職種を決めたり、仕事を探したりといった準備が必要になります。また、個人事業主として事業を開始する場合、開業届や青色申告等についてもきちんと把握する必要があります。
フリーランスになるために具体的に何をすればいいのかを知りたい方は、ぜひこちらの記事も参考にしてくださいね。
いよいよフリーランスに転身!実際に後悔した時はどう乗り切る?
初心にかえる
フリーランスで後悔しないための準備5つの1で触れたビジョンを振り返りましょう。
- なぜフリーランスの道を選んだのか
- どんな自分になりたいのか
を振り返ることで、そこに向かって新たに目標を立てたりスイッチを入れ直したりとまたここから頑張ろう!と思えるきっかけになるはずです。
スキルアップや情報収集
案件に応募しても採用されない、なかなか単価が上がらない、など行き詰まったときには、新規の開拓を一旦休んで、スキルアップや情報収集の時間を作るのも大切。インターネットや書籍から新たな情報をキャッチしたり、成功者のテクニックを盗んだり、必要な資格の勉強をしてみたり…成功のためにできることはたくさんあります。フリーランスになったことを後悔する前に、やれることはやってみましょう!
ON・OFFをきちんと切り替える
自由に働きたくてフリーランスなったのに、働き過ぎて1人社畜状態になってしまっては本末転倒です。抱えている仕事の納期が迫っていると焦ることもあるかもしれませんが、仕事とプライベートのON・OFFを切り替えてメリハリをつけるようにしてください。そうすると心と体の負担が少し軽くなりますよ。例えばしっかり睡眠をとった方が、仕事の効率も上がります。
時には楽観的になることも大切
フリーランスに向いている人の特徴で度々耳にするのが楽観的な人。先行きの不安から悲観的になったり、仕事が取れないことで一喜一憂したりしないように心がけましょう。不安定な職業ゆえ「なんとかなるさ」精神が自分にとって大きな助けになることも。思うようにいかずに後悔した時は、フリーランスという大きな決断をしたあの日の自分を信じて「きっと大丈夫!」と思うことも時には大切ですよ。
まとめ
会社員はなにかあったときに社内の専門家に頼ることができます。経理部や法務部のような部門があり、その道のプロが対応してくれます。でも守ってくれる社内の味方がいないフリーランスは、一つ一つの契約がとても重要です。実際仕事を請け負う際にはきちんと契約をしましょう。
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2024年11月1日から施行の新法について、制度背景や具体的な内容をポイントにまとめてわかりやすく解説します。類似の「独禁法」や「下請法」との違いと法対応への留意点、各義務項目と通知の仕方についてもご紹介。さらに電子契約を利用することでかなう契約締結と業務効率化についてもご案内いたします。
- フリーランスに業務を委託する事業者
- フリーランスとして働いている方
- 下請法や独占禁止法との違いを知りたい方
※本動画は2024年11月7日に開催されたセミナーのアーカイブ動画です。予めご了承ください。