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くるみん認定とは、育児のサポートに対して積極的な優良企業を厚生労働大臣が認定する制度を指します。企業が抱える課題解決にも役立ち、様々なメリットがありますので取得する企業が増えています。
そこで本記事では、くるみん認定の概要や認定基準、メリットについて詳しく解説しますので、ぜひご覧ください。
くるみん認定とは、従業員の育児と仕事の両立についてサポート体制が整っている企業として厚生労働大臣が認定する制度です。認定基準を満たしつつ、行動計画で定めた目標を達成した上で申請すれば認定されます。
くるみん認定は次世代育成支援対策推進法(次世代法)にもとづいて施行されました。次世代育成支援対策推進法とは、少子化対策として育児を行いやすい社会を作るための法律です。
平成15年に施行された10年間の時限立法でしたが、平成26年にさらに10年延長されました。そのため、これからも育児を推進する社会づくりが進められると考えられます。
くるみん認定の取得企業は、平成20年では428社でしたが、平成22年には845社、令和2年では3,312社まで増加しました。また平成27年に新たに創設されたプラチナくるみん認定を取得した企業も、平成28年では79社でしたが、令和2年には367社まで増えており、仕事と育児の両立をサポートする企業が着実に多くなっていることが分かります。
くるみん認定は認定基準によって、以下の3種類に分けられます。
・くるみんマーク
・プラチナくるみんマーク
・トライくるみんマーク
それぞれのくるみんマークについて詳しく解説します。
くるみんマークとは、次世代育成支援対策推進法(次世代法)の理念を実現する「くるみん認定企業」として厚生労働大臣から認定されたことを証明するマークです。
くるみんマークを取得するには、男女ともに育児に取り組みやすい職場作りが求められます。具体的には、育児休業取得に関するルールや時間外労働に関するルールの整備などが必要です。
プラチナくるみんマークは、くるみんマークより厳しい認定基準を設け、それらを満たした企業に対して与えられるマークです。そのため、くるみんマークを取得した企業以上に働きやすく、育児に集中できる環境であることをアピールできます。
トライくるみんマークとは、令和4年のくるみん制度改正によって新設されたマークです。行動計画期間中における従業員の育児休業等取得率において、男女ともに一定以上の割合を満たすことが求められている点が特徴です。
令和4年の改正で、プラス制度も創設されました。プラス認定とは、3種類いずれかのくるみん認定を受けた企業が不妊治療と仕事を両立できるように取り組み、認定基準を満たした場合にそれぞれのマークにおいてプラス認定を受けられる制度です。
くるみんマークを取得するための認定基準は、以下の10項目です。
プラチナくるみんマークは、くるみんマークまたはトライくるみんマークを取得した企業のうち、より高い基準の取り組みを行って一定の要件を満たした場合に認定されます。
またトライくるみんマークは、令和4年度改正前のくるみんマークと同様の認定基準となっており、くるみんマークより取得しやすくなっています。
認定基準の詳細は、厚生労働省の以下のページからご確認ください。
令和4年4月1日からくるみん認定、プラチナくるみん認定の認定基準等が改正されました!新しい認定制度もスタートしました!|厚生労働省
くるみん認定を取得すれば、子育てしながら働ける企業であることを社会にアピールしてイメージアップが期待できます。また他にも多くのメリットがありますので、詳しく解説します。
育児と仕事を両立できる企業は職場環境が整備されていると考えられるため、採用活動で優秀な人材が集まることが期待できます。イメージアップによる知名度の向上もありますので、幅広い人材を採用できるでしょう。
育児支援の環境が整っていれば、離職率が低下して人材が定着します。また育児と仕事が両立できれば従業員満足度も向上するため、理想的な職場環境で長く働けるでしょう。
くるみん認定またはプラチナくるみん認定を取得している企業のうち、常時雇用の従業員数が300人以下の中小企業は、くるみん助成金を受け取ることができます。従業員への給与や各種手当、備品費などさまざまな経費が対象となり、50万円を上限として助成金が支給されます。
くるみん認定を取得できれば、社会に対して育児にも対応できる働きやすい企業であることをアピールできます。また取得を目指す過程では、自社の課題の明確化や社員の状況などを把握できるため、課題の発見や解決にもつながります。
ぜひくるみん認定を目指して、働きやすい職場環境を整備してみてはいかがでしょうか。
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