X、Instagram、TikTokなどさまざまなSNSが流行していますが、今後話題を集めそうな新しいSNSも誕生しています。今回は、その中でもとくに注目度の高いSNSを紹介します。

SNSの機能や特徴など、最新のトレンドを知りたい方はぜひご覧ください。

【2024年最新】次に来る！新しいSNSを3つご紹介

2024年にとくに注目されている新しいSNSとしては、Threads、Bluesky、BeRealの3つが挙げられます。それぞれが独自の特徴を持ち、ユーザーに異なる価値を提供しています。

ここでは、これらのSNSを比較しつつ、どのようにビジネスに役立てるかについても解説します。

Threads

ThreadsはMeta社が提供するテキストベースのSNSで、Instagramと連携しています。操作性がシンプルで、ユーザーは直感的にテキストメッセージを投稿できます。画面構成や機能はほぼX（旧Twitter）と同じで、イーロン・マスク氏の言動に揺さぶられ続けるXに嫌気がさしたユーザーを一気に取り込もうと、ほとんど模倣と言っても過言ではないような形で公開されました。

テキストメッセージを送信すると、リアルタイムでほかのユーザーと対話できるのが魅力です。写真や動画のシェア機能も搭載されており、ビジュアルコンテンツを活用したプロモーションも可能です。

ビジネスシーンにおいては、顧客との迅速なコミュニケーションや、プロモーション情報の即時配信に適しています。

Threadsは商用利用できないと語られることもありますが、企業が公式アカウントを持つなど一般的なマーケティングとして利用する分には問題ありません。

主な特徴と機能

Threadsの主な特徴は、シンプルかつ効率的なテキスト投稿機能です。Xと類似しており、ユーザーは短いテキストメッセージを投稿し、リアルタイムでほかのユーザーと対話できます。また、Instagramのフォロワーや友人とつながることができ、写真や動画もシェア可能です。

これらの機能を通して、ユーザーは既存のネットワークを活用しながら新しいコンテンツを楽しめます。さらに、直感的に操作できるため、使いやすい点においても評価されています。

ビジネスでの活用方法

Threadsは、ビジネスシーンでのコミュニケーションにも有用なSNSだと言えます。たとえば小売店や飲食店は、最新のプロモーションやキャンペーン情報を顧客にすぐアピールできます。

また、顧客からのフィードバックをリアルタイムで受け取り、迅速に対応することが可能です。これにより、顧客満足度の向上やリピーターの増加が期待できるでしょう。

さらに、Instagramとの連携により、ビジュアルコンテンツを効果的に活用したプロモーションも可能です。

Bluesky

Blueskyは、分散型SNSとして設計されており、広告がなくストレスフリーです。ユーザーにとって使いやすい設計が最優先にされているのが特徴と言えます。

Twitterを生み出したジャック・ドーシーが、現在のXのイーロン・マスクによる中央集権的な体制へ批判をこめ、分散型（誰も管理せず互いに管理しあう民主的な仕組み）のSNSとして生み出したものです。

プログラミング知識があればフィードをカスタマイズできる機能もあります。カスタマイズをすれば、特定のターゲット層に向けた情報発信が可能で、ブランドの透明性と信頼性を高めるのに役立ちます。画面に広告が表示されないため、ユーザーにとって邪魔な情報がない点も人気です。

主な特徴と機能

Blueskyの最大の特徴は、広告がなく、ユーザーにとっての快適性を最優先にしている点です。これにより、利用者は広告に邪魔されずにコンテンツを楽しむことができます。

また、独自のフィード生成機能によるカスタマイズを行えば、ユーザーは自分の興味に合わせた情報を取得できます。さらに、AI検出サービスを活用し、ディープフェイク対策にも取り組んでいる点が特徴です。

ビジネスでの活用方法

Blueskyのビジネスシーンを活用し、企業のブランディングに役立てることも可能です。広告がないため、企業は質の高いコンテンツを提供することで、ユーザーとの信頼関係を築けるでしょう。

BeReal

BeRealは「自然体」をコンセプトにしたSNSです。ユーザーはBeRealから通知が来たら、そのまますぐに写真を撮影し、無加工で投稿をしなければいけません。もちろん、あまりに他人に見せられない状態の場合は投稿をしなくてもかまいません。ただ、投稿をしなければ、別のユーザーの投稿を見ることができない仕組みになっています。

このSNSは「いいね」やフォローの数を重視せず、ユーザーが他人の評価を気にせずに投稿できる点が特徴です。「盛らないSNS」として、いわゆるZ世代で人気が出ているアプリのため、主にそういった年代層にサービスや商品展開している企業にとっては、またとないブランディングの場所と言えるでしょう。

主な特徴と機能

BeRealの主な特徴は、「いいね」やフォローがない点です。「いいね」やフォローは、SNSに欠かせない要素であるとイメージしている方は少なくないでしょう。

しかし、このSNSはあえて「いいね」やフォローを導入せず、ユーザーが他人の評価を気にせずに投稿できる環境を構築しています。

また、投稿は友達限定、友達の友達、全世界の3つの公開範囲から選択可能です。この仕組みにより、ユーザーはある一定のプライバシーを保ちながら気軽に投稿でき、プライベート感を保ちながらSNSを楽しめます。

ビジネスでの活用方法

BeRealは、前述の通りブランドイメージの構築に適しています。圧倒的に若い世代が使っているので、主に10代や20代に向けてサービスや商品を展開している企業は、BeReal上に自社の製品をアピールすればブランディング効果を高める結果となるでしょう。

まだBeReal上では広告配信ができないようですが、いずれ広告配信サービスがスタートするかもしれません。その時にいち早く自社の製品やサービスを紹介できるように、とくに10代・20代の若者を顧客対象としている企業はぜひチェックしておきましょう。

BeRealでは、2024年7月より広告配信を開始しています。

最近のSNS利用動向

続いてのセクションでは、今回ご紹介した新しいSNSはそれぞれどのようにユーザーの棲み分けを行っているのか、またThreads、Bluesky、BeRealがターゲットとしている具体的なユーザー層について深掘りしていきます。

Threadsは若年層にやはり人気か

ThreadsはInstagramと連携していることから、普段Instagramを使うのに慣れている若年層が主なユーザー層と言えそうです。著名人もXと同様にThreadsへの投稿を行っているケースが多いので、とくに芸能人やアイドルなどの動向に注目しているファンも多いでしょう。

また、インフルエンサーも次期Xとして、積極的にThreads上にコンテンツを投下し、Xから流れてしまったユーザーを取りこぼさないように並行して運用しているようです。

BlueskyはITリテラシーが高く、プライバシー重視のユーザーに人気か

Blueskyは、前述した通り、分散型SNSとして設計されており、中央集権的な管理を排除しています。そういった思想もあって、主に技術者やプログラマーなど、プライバシーを重視しているユーザー層に人気となっています。

また、Blueskyではフィードのカスタマイズにプログラミング知識が必要なため、そもそも技術者やプログラマーでなければ使いこなせない部分もこの要因だと思われます。

BeRealはZ世代に圧倒的な人気か

BeRealは「自然体」をテーマにしたSNSで、ユーザーは決まった時間に写真を撮影し、加工せずに投稿します。主に若者やナチュラルなライフスタイルを好むユーザー層がターゲットです。

ほかのSNSとは異なり、フィルターや加工を行わないリアルな投稿が必要なので、とくに、Instagramなどの「盛る」文化に疲れた若い（とくに10代～20代）ユーザーに支持されています。

また、自分以外の人がどんな生活を送っているのか、リアルな日常を知り自分との比較をしたい、といった願望を持つ人が使っていると考えられるでしょう。

ナチュラルなライフスタイルを好むユーザーからは、日常のありのままの瞬間を共有することに価値を見出せる点が評価されています。リアルな瞬間を重視し、他人の評価を気にせずにSNSを楽しめる点が好評です。

年代ごとにどのSNSが使われている？

2024年におけるSNSの各年代ごとの利用動向は、過去数年間で大きく変化しています。

ここでは、具体的に各年代にどのSNSが人気なのかを見ていきます。

10代～20代

若者層は、新しいトレンドやリアルタイム性を重視する傾向があります。この層のユーザーは、主に以下のSNSを積極的に利用しています。

TikTok

ショート動画を中心とした、音楽やダンス、ユーモラスなコンテンツが人気です。若者はTikTokを通じて自己表現を行い、トレンド情報を収集しています。

BeReal

リアルタイムでの写真や加工なしの自然体の写真投稿が評価されています。若者はほかのSNSの「盛る」文化にストレスを感じ、本物の瞬間を共有したいと考えているのでしょう。

Instagram

こちらもやはり若者に非常に人気があります。フィルターや編集機能を使って自分の投稿を美しく仕上げることができ、ストーリーズ機能で日常の瞬間をリアルタイムで共有できます。また、インフルエンサーや著名人の投稿をフォローすることで、最新のトレンドや情報を簡単にキャッチできるのも魅力です。さらに、リール（短い動画）の投稿が増えており、TikTok同様に若者の自己表現の場としても活用されています。

30代～40代

この層は、情報収集やビジネスネットワーキングを目的としてSNSを利用することが多く、以下のようなSNSを使う傾向があります。

LinkedIn

ビジネスワーカー向けのSNSとして利用されています。ビジネス関連の情報交換やキャリアアップのために重要なツールです。

Facebook

家族や友人とのつながりを保ちながら、ビジネス情報の共有やコミュニティの形成にも利用されます。とくに40代以上のユーザーが多いSNSです。

X（旧Twitter）

ニュースやトレンドをリアルタイムで追跡できるSNSとしてこの年齢層に利用されています。たとえば、ビジネスやテクノロジーに関する情報が豊富で、専門家や企業の公式アカウントをフォローすることで最新の情報を得ることができます。また、ハッシュタグを活用した議論や意見交換も盛んで、自己の専門分野に関する情報を発信したり、他者とのコミュニケーションを図ったりする場としても人気となっています。

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50代以上

50代以上の年代は、SNSを通じて情報を収集し、趣味や関心事を共有する傾向があります。

YouTube

幅広いジャンルの動画コンテンツを視聴できるため、料理や健康、旅行などの情報を求める人たちに人気です。

Facebook

この層のユーザーは、家族や旧友とのつながりを維持するために利用することが多いです。また、地域コミュニティとの連携にも役立てられているようです。

SNS以外のデジタル活用の可能性

SNSが隆盛を極める現在、企業にとってデジタルを活用したプロモーションは当たり前のものになりましたが、そのほかの業務においてもデジタルへの移行に関心が高まっています。

そのひとつが電子契約です。以下で電子契約の必要性について考えてみます。

電子契約の必要性

従来の紙ベースの契約と比較して、電子契約はスピーディーで効率的な手続きを可能にし、コスト削減もできるため、リモートワークが普及する現在、ますます導入している企業が増えています。

もちろん、法的にも認められており、書類の紛失リスクや、個々の契約の運用コスト（契約更新や、契約書の検索などのコスト）を減少させられるメリットもあります。

まとめ：新しいSNSを活用しましょう

2024年では、BlueskyをはじめさまざまなSNSが話題を集めています。各SNSのトレンドを把握し、効果的に活用することで、顧客とのコミュニケーションの効率化を図ることが可能です。

まずは実際に使ってみることで、それぞれのSNSの活用方法が見えてくると思いますので、ぜひ今回ご紹介した新しいSNSに触れてみてください。