企業が活動を続けていると、次第に増えていくのがコールドデータです。コールドデータの保管に特化したストレージが、コールドストレージです。ここではコールドデータとコールドストレージについて解説します。
コールドストレージとは?
ファイルへのアクセス、すなわち閲覧や編集などが、ほとんどなくなったデータをコールドデータ(cold data)といいます。コールドストレージとは、コールドデータ保管専用の保管庫のことです。
コールドデータとホットデータの違い
コールドデータの対義語にホットデータ(hot data)があります。ホットデータとは、アクセス頻度の高いデータのことです。ホットデータに対し、コールドデータはアクセス頻度の低いデータを指します。コールドデータの例としては、過去の契約書や税務関連の書類などが挙げられます。法令がこれらの書類を一定期間保管することを義務付けているために、企業は保管していますが、企業が積極的に事業で利用するデータではありません。このように「アクセス頻度は高くないものの、削除するわけにはいかないデータ」がコールドデータであり、その性質上、企業内のコールドデータは、増え続けいるのが現状です。
コールドストレージを利用する目的
コールドデータを保管するためのストレージ、コールドストレージはどのような目的で使用されるのでしょうか。ここではコールドストレージを利用する目的=メリットを2つ紹介します。
保管コストの増加を抑える
ストレージは容量が大きくなるのに比例して高価になります。また、ストレージのアクセス速度は、高速になるほど高価です。コールドデータは、アクセス頻度が低いデータですから、ストレージの速度は遅くても問題ありません。コールドストレージは、容量が大きく、低速なストレージを使用することで、保管コストの削減を実現しています。
ストレージの容量不足を解決する
ファイルサーバーなどに使われるストレージには、HDDが使われることが一般的です。しかし増え続けるコールドデータのために、容量が不足し、増設を検討することも考えられるでしょう。コールドストレージでは、容量を増やしやすい媒体(メディア)を利用するため、必要なときに容量を増やせます。また、容量を増やしやすい媒体はコストが安いため、安価に行えます。
コールドストレージに向いている媒体
それではコールドストレージには、どのような媒体が向いているのでしょうか。ここでは3つの媒体について、それぞれの特徴を解説します。
磁気テープ
かつてどこの家庭にもあった、音楽用カセットテープやビデオテープと同じく、樹脂でできたフィルム(=テープ)に磁気でデータを記録します。磁気テープは、フィルムを回転軸に巻きつけています。そのためデータの書き込みと読み込みは実際に回転させ、フィルムを移動させる必要があり、アクセス速度は大変遅いものです。実際に利用する場合は、フィルムの端から順番にデータを記録します。ただし、何度も利用することでフィルムが伸び、劣化しデータが取り出せなくなるほか、磁気に弱く、磁石を近づけるとデータの破壊につながります。
一方で、CD-Rなどの光ディスクよりも記録密度が高いこと、そして磁気にさえ気をつければ長期保管できることから、バックアップやコールドストレージに適した媒体です。保管方法さえ気をつければ、磁気テープのデメリットは無いと言って良いでしょう。
長期保存用光ディスク
従来の光ディスク(書き込み可能なCD、DVD、Blu-rayなど)は、経年劣化によってデータが読み込めなくなります。従来の光ディスクの寿命は、質の悪いものだと早いもので10年程度と言われています。一方、近年は耐久性を高めた長期間保存用光ディスクというものもあり、データ保存が100年以上可能と言われています。長期間保存用光ディスクを利用することで、コールドデータの保管を少ないスペースで行えます。なお長期間保存用光ディスクの書き込みには専用のハードウェア(ドライブ)が必要ですが、読み込みは一般的なパソコンで問題ありません。
オンラインストレージ
コールドデータやバックアップデータは、保管場所が災害にあってしまうと損失する恐れがあります。こうした問題を解決できるのが、オンラインストレージを利用したコールドデータの保管です。コールドストレージ向けのオンラインストレージは、容量が大きくコストが安いことが特徴です。
一方で、オンラインストレージの利用時には、気をつけなければならないことがあります。それはサービスの終了と、セキュリティです。コールドデータにアクセスすることは少ないため、数年後アクセスしてみたらサービスが終了していた、といったことも考えられます。また、セキュリティ対策がしっかりとなされたサービスを選択することも大切です。
コールドストレージはコールドデータの保管に特化したストレージ
頻繁にアクセスしなくなったファイルをコールドデータと呼び、コールドデータの保管に特化したストレージがコールドストレージです。
電子契約の契約書などは、法律によって一定期間、保管することが定められています。そのため、企業にはコールドデータが年々増えていきます。コールドデータをコールドストレージに保管することにより、HDDやファイルサーバーでの保管に比べて、コスト削減につながるのです。
一方で、電子契約から契約書の保管・管理までを、クラウドで一元的に行えるサービスがあります。それが「電子印鑑GMOサイン」です。契約書の保管は、クラウド上で常に暗号化されるなど、セキュリティ対策も万全なため、安心して利用できるサービスです。