※本記事はReBORNtie株式会社 齊藤淳代表に代わり、正野宗一郎会長(画像右側)にお伺いした内容となります
当ジムはキックボクシングを通して「健康的に、活力のある毎日」を会員さんに過ごしてほしいと思っています。最近ですとコロナの影響で外に出るのが少し怖いと感じる方、在宅のテレワークが増え運動を全くしなくなった方、など知らず知らずのうちに気分が沈んでいってしまう方が多いと感じています。
そんな方々にジムに来ていただいて、直接パンチやキックをすることでストレスの発散にもなりますし、汗をかくことでメンタルの部分でも前向きになると思っています。
明日への活力がみなぎっている人たちでいっぱいになれば地域の活性化にもつながり、活気のある街、その代表格が「経堂」となるように、スタッフ一同、常に明るく全力で会員さんを笑顔にするように接しています!
目次
事業を始めたきっかけを教えてください
恥ずかしながら、ぼくの学生時代は特に目標もなく、なんとなくの日々を過ごしていた生活でした。
卒業後、たまたま近所にあるキックボクシング道場の稽古風景が目に入り、純粋に「かっこいい」と感じ、キックボクシングを始めました。
そこの道場で、同じ志を持つ仲間に出会い、先輩からいろいろと指導されることで、生きる上での目標ができ、これまでとは打って変わって、生活にメリハリがでるようになりました。
生きる上での目標や意味って人それぞれ遭遇するタイミングや内容などは異なると思いますが、僕の場合はたまたまキックボクシングの門を叩いた瞬間だったんです。
まだまだ「ケガのリスクが高く、危険なスポーツ」と認知されて特に女性や子どもからは敬遠されるスポーツですが、このキックボクシングを通じてたくさんの人を笑顔、元気、ワクワクにして街を活性化させていきたいという想いとともに今日もこの事業を走らせています!
ジム経営でのやりがいはどこにありますか
当ジムの経営理念が「笑顔・元気・ワクワクの製作所」なんです。
会員さんがこのジムに来て体が健康になっていただくのはもちろんのこと、キックボクシングを通して、これから自分自身の体がどのように変わっていくか、自信がついたカラダで日々をどう過ごしていくのかを考えてワクワクしてもらう。そんな人達でいっぱいにしたい。それが僕たちの目標です。
こちらのジムではキッズクラスもありますか
はい、小学生を対象としたキッズクラスを設けています。
ここに入会に来る子の理由は様々ですが、中には「学校でいじめられていてキックボクシングをすることで心を強くしたい」といった理由でジムにやってくる子もいます。そういった意味では、他のスポーツよりも少し特殊なスポーツなのかもしれませんね。
うちのキッズクラスでは、「相手の目を見て挨拶をする」「物を大切にする」この2点を徹底させています。ぼく個人の考えとしては人として「強くなる」以前に「豊かに」なって欲しいと考えています。なので、1年生も6年生もあえて学年を分けずに一緒になってやってもらっています。
そうすることにより、自然と上の学年への接し方や、困っている低学年に教えたりするなどのコミュニケーションが取れるようになり、人にも物にも思いやりを持って接することができる子に育っていきます。
店舗の入口をみてもらうとわかりますが、脱いだ靴をちゃんとそろえている子がほとんどですよ。それが当たり前の子供に育っていってほしいんです。
経堂駅以外にも店舗を構えているとのことですが、他店舗との違いを教えてください
経堂店が最初に立ち上げたジムで、その後、代々木上原駅と登戸駅でも店舗を構えました。経堂店は男性女性どちらも入会できるジムですが、他の2店舗ではフィットネス要素が高く、女性専用のジムになります。
それらの店舗の具体的な練習メニューとしては、キックボクシングでのミット打ち、それからサンドバッグもこなしていきますが、特筆すべきはそのあとで、練習後に常時設置されている「ZERO-i」というストレッチマシンで体を柔軟にしていくんです。色んなスポーツで取り入れられているこのマシンが当ジムでは無料でご利用できます!他にも音楽に合わせてのキックボクシングなど、フィットネス感覚でみなさんに運動してもらっています。
一方、経堂店は、K-1チャンピオンやタイのムエタイチャンピオンも在籍していているので、チャンピオンによるプロの練習が受けられる醍醐味があります。
最近は、男性よりも女性の会員さんから、チャンピオン練習の希望者が増えており、さらに活気が出ています。
この記事を読む方へメッセージをお願いします
キックボクシングを試そうかなと少しでも思っているかたへ!
ReBORN経堂では自分のカラダを「ReBORN=生まれ変わる」ことで会員さまが毎日健やかに過ごしていただくことを目指して営業しています。入会者のほとんどがキックボクシング初体験ですが、フィットネス要素の強いジムなので安心してください!
ジム主催で毎年たくさんの会員さんが参加するバーベキュー大会や忘年会などがあり、仲良く明るいアットホームなジムなので、どうぞお気軽に体験のご連絡をして頂ければと思います!
【中小企業診断士 高橋良輔からの一言】
格闘技業界は、1993年から始まった「K―1」や1997年にスタートした「PRIDE」などのイベントが普及したことにより、これまで格闘技に興味を持っていなかった層にも認知度が飛躍的に向上した。また、格闘技道場を開く際の法規制や資格取得がないため、まとまった開業資金さえ整えれば、参入障壁が低い業界でもある。
2016年の総務省・経済産業省「経済センサス」によれば、格闘技業界の市場規模としては、スポーツ系のサービスを提供する事業所数(※格闘技場のみの数は統計上存在しない)が全国で9,500所、従業員数は77,000人にとなっており、2020年の新型コロナウイルスの影響で一旦は落ち着いたものの、現在も増加傾向である。
また、一般的に月謝制や年会費制で運営しているため、一度開業してある程度の入会者を確保することができれば、売上げの見通しができ、キャッシュフローが安定しやすいのがこの業界のメリットの一つである。
ただし、東京商工リサーチの調べによると、2023年度は過去最多の28件のフィットネスクラブが倒産しているのも事実である。
安定したキャッシュフローに甘んずることなく、昨今の光熱費高騰や人件費上昇を見込み、今回取材させていただいたジムのように、その地域に合わせたサービスの提供や指導員の質向上による差別化で経営を進めていかないと、生き残りは難しいのかもしれない。