すべては事業提案からはじまった
電子印鑑GMOサインの署名エンジンに決めた理由
- 株式会社NXワンビシアーカイブズ
1966年4月創業の株式会社NXワンビシアーカイブズでは高度なセキュリティ対策を武器に機密情報の管理や取り扱いに特化したデータ・ソリューションサービスを提供しています。主に紙の書類を対象とするなか、電子契約の普及の波に直面し、契約書のデジタル化を睨んだ新たなサービスの開発に着手したと言います。そんななか、GMOグローバルサイン・ホールディングスが提供している電子印鑑GMOサインのコア技術である「電子印鑑GMOサイン署名エンジン」を技術基盤にした形で開発が進むことになった経緯についてお話を聞きました。
取材協力株式会社NXワンビシアーカイブズ
記事の要約
- 2019年に書類と電子に対応した電子契約・契約管理サービス 「WAN-Sign」をリリース
- OEMを活用した開発にシフトしたきっかけはGMO担当者の事業提案
- 自社の特徴や強みを理解した上で協業しようという真摯な姿勢に感銘
- GMOサインとの協業を通じて得た、大きな財産
―御社の事業内容を教えてください。
株式会社NXワンビシアーカイブズは、1966年の設立以来、一貫して『企業の情報の安全確保と管理の効率化』を追求してきた会社です。堅固なセキュリティ体制を構築し、機密文書や医薬品開発関連資料、永年保存の歴史資料をはじめ、テープなどの記録メディア、デジタルデータ、細胞・検体試料など、あらゆる企業情報を発生段階から活用、保管、抹消に至るまで、すべてをカバーした総合的なサービスを提供しています。とくに官公庁や金融機関・医療機関・製薬業といった高度な情報セキュリティが求められる事業者様を中心にご利用いただいています。2017年には書類とデジタルの両方をカバーする新しい書類保管サービス「書庫探」を、2019年には書類と電子に対応した電子契約・契約管理サービス「WAN-Sign」を、2022年にはWeb申し込み後、最短5日で利用可能な書類保管サービス「WAN-CASE」、そして2024年には事前準備を極力排除したリーズナブルな電子化プラン「WAN-Scan」や自在にカスタマイズ可能なレコードバンキングシステム「WAN-RECORD Plus®」をリリースするなど、お客様の働き方の変革をサポートできるサービスを提供しています。
―提供している「WAN-Sign」はどんな電子契約サービスですか
内部統制や高度なセキュリティ機能といった弊社が培ってきた情報管理のノウハウを活かしながら、紙とデジタルの契約書の両方を一元管理できるよう設計した電子契約サービスがWAN-Signです。とくに書面契約書の原本管理・保管から電子化を一つのサービス内で行えるのは、他社サービスにはないアドバンテージで 、高度な情報セキュリティ対策と、利便性の両立が求められる金融機関や政府系機関、公共機関などから独自の電子契約・契約管理ソリューションとして高く評価いただいています(※1)。そして、このWAN-SignはGMOグローバルサイン・ホールディングスが提供している電子印鑑GMOサインのコア技術である「電子印鑑GMOサイン 署名エンジン」を技術基盤(OEM)にしています。
※1 【特許の概要】特許番号 :特許第6898416号 特許取得日:2021年6月14日(詳細はこちらをご覧ください)
—なぜすべてを自社開発するのではなく、「電子印鑑GMOサイン 署名エンジン」を技術基盤にするという道を選んだのでしょうか。
近年、契約ごとは書面のみだった取引先の多くが電子契約の導入を検討するようになり、弊社も危機感を覚えるようになりました。そこで電子契約サービスへの知識を深めるために、2017年ごろから勉強会やセミナーに参加するようになりました。そんな中、電子印鑑GMOサインの方とお話しする機会があったのですが、アナログである書面の契約書とデジタルの契約書が混在した際の情報管理への課題を共有するとともに、「電子印鑑GMOサイン 署名エンジン」をOEM活用することによって、弊社のノウハウを活かした独自の電子契約サービスを事業展開していく提案をしていただきました。その提案に共感し、OEMを活用した電子契約サービスの開発に向けて、複数のベンダーさんにアプローチしたことがきっかけです。
—複数のベンダーさんのなかから、「電子印鑑GMOサイン 署名エンジン」を選択した理由はどこにありましたか?
GMOサインの担当者からのご提案に背中を押されるような形で、電子契約サービスをOEM活用した弊社独自のサービス開発を進めることになりましたが、あくまでビジネスですから、他のベンダーさんからも話を聞くことになりました。その際の各社の対応はさまざまでした。OEM提供に消極的なベンダーさんもいれば、金額の提示までしてくれるベンダーさんもあったのですが、GMOサインの担当者は弊社のデータセンターにまで足を運んでいただくなど、弊社の特徴や強みを理解した上で協業しようという意思を強く感じました。また、弊社が当時扱っていたサービスのインターフェイスと比べ、「電子印鑑GMOサイン 署名エンジン」のそれはとても洗練されており、両者が掛け合わせることで新しい電子契約サービスが生まれる予感もありました。
—「電子印鑑GMOサイン 署名エンジン」を採用したことで感じたメリットはどんなことですか?
「電子印鑑GMOサイン 署名エンジン」の使い勝手の良さは言うまでもありませんが、想定外に得られたのは、協業による新たな刺激です。弊社の開発現場では、リリース時から完璧なものをお客様に提供できるようスピード感を少し犠牲にしていた面がありました。その点、「電子印鑑GMOサイン 署名エンジン」はリリース後、アップデートを重ね、改修やサービス改善をしていきます。そのスピード感は弊社にはないものでした。GMOサインのその姿勢に弊社の開発部が触発されたことは、大きな財産になっています。
―お忙しいところ、ご協力ありがとうございました。
- 掲載している内容、所属やお役職は取材当時のものです。
- 会社名
- 株式会社NXワンビシアーカイブズ
- 本社
- 東京都港区虎ノ門4-1-28(虎ノ門タワーズオフィス)
- 設立
- 1966年4月
- 事業内容
- データ・ソリューション事業(機密文書、医薬品開発関連資料、永年保存の歴史資料、テープ等の記録メディア、デジタルデータ、細胞・検体試料・治験薬・医薬品原薬などの活用から保管・抹消等、電子契約・契約管理、BPO)
保険代理店事業(生命保険・損害保険)
オンライン相談
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